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えとせとら

歯の役割

「歯はなんの為にある?」と聞かれたら、「ものを噛むため」と答える人が多いでしょう。

それで正解ですが、歯の役割はそれだけではありません。

 

今回はいろいろな面から

 

歯の役割

 

を考えてみましょう。

 

 

 

 

ものを噛む

 

食べ物を噛んで、呑み込みやすくしつつ、胃や腸などでの消化を助けるはたらきです。

 

食べ物以外のものを噛むこともあります。

行儀が良いとは言えませんが、開きにくい蓋などを開けたりすることもあります。

糸を噛み切ったり、固く結ばれた紐を噛んでほどいたりといった道具的な使い方です。

 

ヒトもいざというときにはすることがありますが、敵対する相手を噛むときなどは武器になります。

動物は子どもを噛みくわえて運んだりします。

 

噛むこと自体にも役割があります。

だ液の分泌を促したり、歯周組織の血流を良くしたり、表情筋を鍛えて表情を豊かにしたり、脳の活性化やリラックス効果もあると言われています。

 

味わう

 

味は舌で感じるものと考えがちです。

 

しかし、「歯ごたえ」や「歯ざわり」も美味しさのひとつですので、歯も味覚を感じる助けをしているといえるでしょう。

 

「味わう」とは少し違いますが、砂や石など硬いものを噛んだ時には、食感で食べられるのものと食べられないものを判断して、体内に異物が侵入するのを防ぐ役割もしています。

 

話す

 

歯にも唇や舌と同じように発音を助ける役割があります。

 

前歯に大きな隙間があったり、受け口(下顎前突)や、出っ歯(上顎前突)、開咬(前歯がうまく噛み合わない)といった歯並びに問題がある人は明瞭で正確な発音ができません

入れ歯を外すと喋れない、という漫画などでよく見るシーンも発音に関する歯の役割を示しています。

 

力を出し、バランスを保つ

 

スポーツをしているときなどでは、歯をかみしめることにより首の骨や周りの筋肉で頭部を固定し、より強い力(瞬発力・筋力)を出すことができます。

 

また腹筋や背筋など姿勢を保つ筋肉に適度な緊張を与えることでバランスを保ちます。

スポーツ選手は噛みしめすぎで歯が悪くなりやすいので、十分なケアを行なっている方が多いと聞きます。

 

 

美しく見せる

 

笑顔になったとき、歯並びが綺麗で清潔感があると好印象を持たれます。

このように歯はいろいろな役割をもっています。

 

ですから「歯があるのとないのとでは大違い」なのです。

いつまでも自分の歯でいられるよう、大切にしましょう。

小林秀樹

院長

小林秀樹

「自分が受けたい医療を追求し愛のある医療を実践する」を理念に、「もし、自分が治療を受ける立場であったら、どのような治療を受けたらいいのか?」常にそのことを心掛けています。

今まで長きにわたり歯科業界にいて経験を積んできました。
歯についての豆知識や雑学など、さまざまなジャンルのことを更新していきます。