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えとせとら

「口」のつくことわざ2

前回コラムで、「口」のつくことわざのうち、健康や美容に関するもの、食べ物に結びついたものを中心に紹介しました。

 

今回は、「口」のつくことわざのなかで多くを占める、

 

「声を出し話をする器官」として口をとらえたことわざ

 

を挙げてみます。

 

 

 

口は禍の許:

有名です。不用意な発言は身を滅ぼす要因になるから、言葉は十分に慎むべきだという戒め。

 

口に税金はかからない:

どんなことを言っても税金を取られることはない。すき勝手なことを言うたとえ。

 

口に蜜あり腹に剣あり:

見かけは柔和そうであるが、内心は非常に陰険な人のたとえ。 口では蜜のような甘い言葉を言っているが、腹の中には剣のような心を持っている。

 

口あれば京へ上る:

その気になればなんでもできるというたとえ。口さえあれば、道を尋ねながら都まででも行けるという意から。

 

衆口は禍福の門:

民衆の言った言葉のために、わざわいを招いたり、幸福を得たりすることが多いから、常に世論の動向に注意せねばならない。

 

口も八挺手も八挺:

「口八丁手八丁」とも言います。挺には「すぐれる・まさる」の意味があり、器用なことを八挺という。言うことも言うが、やることもやるという意味。

 

人の口に戸は立てられぬ:

世間の口はうるさいもので、とかくの批判を防ぐことはむずかしい。おしゃべりを封ずる手段はない、という意味。

 

開いた口が塞がらない:

相手の態度やようす、言ったことばを受けて、あきれかえってものも言えないようす。

 

口は口心は心:

口で言うことと、心に思うところが一致しない。 口と心が別々であること。裏腹なこと。

 

口角泡を飛ばす:「口角」は口のわきの意。興奮して口からつばきを飛ばす。激しく議論するさまにいう。

 

人の口に戸は立てられぬ:

人の口に戸は立てられぬとは、世間のうわさ話は、防ぎようがないということのたとえ。

 

 

まだまだたくさんありますが、今回はこのくらいにしておきます。

 

ことわざを通じて、「口」という器官を昔の人々がどのように見ていたかを、少しでも感じていただければと思います。

スタッフ6

歯科衛生士

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