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お口のケア

歯みがきに関する常識?2

前回に引き続き、

 

歯みがきの常識

 

について、検証していきます。

 

 

 

歯みがき剤で歯が削れる

確かに歯みがき剤には研磨剤が含まれているものが販売されています。

しかし最近では、研磨剤の規格も設定され、強力な研磨剤はあまり使われていません。

 

正しくブラッシングすれば、歯を傷つけることはないでしょう。

 

 

食後すぐに歯みがき

 

食後は口の中が酸性になるので、すぐに歯みがきをして、酸を洗い流すという考えからだと思います。

 

その効果はあると思われますが反面、酸で歯が溶けやすく軟らかくなっている状態の時にゴシゴシ磨くと、歯の表面が削れてしまうという側面もあります。

特に歯がしみるなど知覚過敏気味の方は、より軟らかい象牙質が露出している恐れがあるのでリスクは高まります。

 

このような方や特に歯がしみない方でも、酸性の強い食品を食べたあとなどは、

食事直後の歯みがきは控え、お口の中が中性に近づいてくる1時間後くらいの歯みがきがいいかもしれません。

 

 

歯みがきは1日3回

 

お口の中をできるだけ細菌の少ない清潔な状態に保てるという点で、歯みがきの回数は多いほうがいいでしょう。

そのなかでも重要なのは、夕食後または寝る前の歯みがきです。

 

人間は起きているときは食事をしたり、話をしたりすることで唾液をたくさん分泌します。

唾液には抗菌作用やお口を中和するための緩衝作用などがあるため、細菌の量を抑える働きがあります。

 

しかし、夜眠っている間は、お口の中の唾液の分泌がほとんどありません。

睡眠中はその状態が数時間続くので、歯垢も付きやすく細菌が最も多い状態になっています。

そのため、寝る前の歯みがきが非常に重要なのです。

 

 

正しい方法での歯磨きは、むし歯や歯周病などを予防する手軽ですが有効な方法です。

毎日の歯みがきに、今回の「常識」が少しでもお役に立てればと思います。

スタッフ5

歯科衛生士

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歯についての豆知識や雑学など、さまざまなジャンルのことを更新していきます。