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お口のケア
よく噛んで健康に!!
現代人の食生活
現代の若い方は、中高年の世代に比べて、顎のラインがスッキリしている方が多くなっています。
この原因のひとつは、食生活の変化により、顎があまり発達しなくなったことである、と言われています。ファーストフードや麺類、ご飯、ケーキなどのお菓子、現代人の食生活は、あまり噛まなくても飲み込めてしまうものが増えています。 また、忙しい日常は人々の食事時間も短くしています。
この結果、現代人の咀嚼回数は、古代の人に比べて、6分の1、戦前の人と比べても半分程度に減っている、という調査結果もあります。
しかし「噛むこと」は私たちを健康にしてくれる大事な運動です。
今回は噛むことがもたらす健康効果について紹介します。
噛むことがもたらす健康効果
1.むし歯・歯周病の予防
歯や歯を支える歯周組織(歯肉、歯根膜、歯層骨など)の血流や新陳代謝が悪くなると、歯周病にかかりやすくなりますが、噛むことでこれらの組織に刺激を与え、新陳代謝を促します。
また、唾液をだすことで、歯の汚れを洗浄し、食物中の酸を中和して、むし歯を防ぎます。
2.顎の発達による効果~噛み合わせ・顎関節症・正しい発音など
顎が発達することで、歯並びもよくなり、噛みあわせが原因の肩こりや腰痛などの不調や、顎関節症の予防になります。ハッキリした発音ができるようになりますし、顔の表情筋が鍛えられ、表情も豊かになります。歯並びが良くなることで、歯みがきでの磨き残しも少なくなり、虫歯菌の繁殖を抑えることとなります。
3.肥満防止・ダイエット
噛む回数が多いと、食事の間に栄養分の消化吸収が開始され、血糖値が上がり始めるため、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。また、噛むことで交感神経を刺激し、エネルギー消費を促すので、体内に貯めこむことなく、肥満防止になります。
4.脳の活性化・老化防止・生活習慣病の予防
よく噛むと、脳の血管が拡張して血液の流れがよくなり、脳が活発に機能し、反射神経や記憶力、認識力、判断力、集中力なども高まるといわれており、老化防止にもなります。唾液に含まれるパロチンという物質は、糖尿病や動脈硬化を防ぐ働きがあります。
他にもよく噛むことの効果はいくつかあり、ストレスの解消などにも有効であると言われています。
忙しい毎日ですが、ゆっくり食事の時間を取って、歯ごたえのある食物を献立に増やし、一口30回程度は咀嚼する、そのような食生活を心がけましょう。
歯科衛生士
スタッフ3
歯についての豆知識や雑学など、さまざまなジャンルのことを更新していきます。